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土壌の調査・整備   

 土の姿を調べ、土を改良したり、植栽のための土を作ります

植栽地で重要な事の1つに土壌の良さが挙げられます。

大きな立派な木を植えても土壌が悪ければ、枯れ込んできて木はどんどん小さくなります。ひどい場合は枯れて無くなります。土壌が良ければ、小さな木を植えても木はどんどん大きく立派に育ちます。また、その後も育成が良好です。

 ですので、「木に予算を使うより土に予算を使って下さい。」とよくお客さんに話をします。

土壌改良と言って土を良くする作業は、植栽にとって重要です。ですが、土を良くする作業で方向を間違えないようにしなければなりません。水はけが悪い土壌に保水性を向上する作業をするとか、アルカリ性の土にさらにアルカリ性を増す作業をするように、今の土の姿を知らなければ頑張って作業をしても逆効果といった結果になりかねません。

 今の土の姿を知るためには土壌調査が必要です。土壌調査で調べる事柄は、場合によって違う場合がありますが、よく言われるものには例えば次のようなものがあります。


・土層 どんな土の層がどれぐらいの厚みで有るのか

・土色 土の色

・腐植の量 

・土の硬さ

・土性 砂であるとか粘土であるとか

・根の量

・透水性 水はけの良さ

・PH 酸性やアルカリ性の強さ

などがあります。


土壌調査でこういった事をしらべて、現状の土を改良する方法を考える事になります。

回りくどいようですが、長い目で見ると重要な事となります。例えば、マンションの敷地内の植栽がうまくいっていない場合、原因を調査するのに同じような土壌調査をして原因をさぐる事になります。

 




 植栽基盤調査   

 敷地に土の姿や様子を探り、どの様な植栽基盤を作るか考える。


 


マンションの敷地や学校などの敷地の植木がうまく育たない。という相談を受けることがあります。

高木の木はなかなか大きくならず、先が枯れ込んで来たり、樹皮が剥がれたりとかします。低木がところどころ枯れて無くなったりします。植え替えても、結局同じことが起こってしまします。

 

そういった場合、枯れたから植え替えるというのではなく、うまくいかない原因を探り、その原因を取り除いてから再び植える必要があります。

その時必要なのが、土壌調査、植栽基盤調査です。


(長谷川式簡易現場透水試験)

写真は土の透水性を試験している状況です。

長谷川式簡易現場透水試験と言って直接現場において透水性・排水性を測る試験です。

(土壌酸度試験)
この写真は、土壌のPHを測っています。土壌酸度試験と言います。PHというのは土がどれくらい酸性かアルカリ性か測る試験です。PHがいいぐらいでないと植物はうまく育ちません。

 

その他、土の色や土の硬さ、土の性質、どの様な層があるのかなど調べ、木がなぜうまく育たないかを突き止め、土壌改良、植栽基盤改良をします。広く改善する場合に植栽基盤と言います。植栽基盤というのは、まさに植栽の基盤。木の最も重要な条件である土を植栽のために考えた敷地という意味です。

土壌改良をした土、植栽基盤を整えた敷地に植栽すると敷地全体の植木が元気に育つようになります。土壌調査、植栽基盤調査は土壌改良をしたり植栽基盤の改良をどの様なものにするかの基礎となる資料集めになります。


土壌断面
 
酸度(ph)の検査
 
土色帳による土色の調査

暗渠排水管
  

排水層の設置  

現場透水試験                                            
長谷川式現場透水試験を採用しています。
現場で実施する試験で、表層の透水性はもちろん、地表より90㎝の透水性も調査可能です。

植栽地やお庭の土を見るのに1番重要ともいえるのは、排水性・透水性です。

土の中には水が含まれその水が常に入れ替わっていないといけません。古い水を排水して新しい水を受け入れなければ、例え土に水分が多く含まれていても根が枯れてしまいます。よく「根腐れ」と言いますが、そうい事が起こってきます。植木も枯れたり、いつまでも調子がわるかったりします。これから植木を植える場合とか植木の調子がなかなかよくならない場合、透水性を調べてみましょう。

 排水性・透水性を調べるのが、透水性試験です。私がいつもしているのは現場で透水試験をします。

(長谷川式簡易透水試験)

写真は試験をしているところですが、これは長谷川式現場透水試験といいます。調べたいところに、穴を掘って実際に水を入れます。その水が減るスピードを試験器で測ります。水の減りが一定より遅いとは透水性・排水性に問題があると判断できます。実際の試験では、全く減らない場合もあります。元々がよほど硬い場所で有るとか、よく締まる土を重機で転圧した場合にこのような結果になることがあります。稀に、減るどころか増える場合もあります。造成地や地下水が近いところで見かけます。

 この透水試験は、表層だけでなく深い層でも調べることが出来ます。

いろいろな層が出てくる場合、どの層が水はけが悪いとか、土の層が水が通るのか調べることが出来ます



土壌硬度試験                                            
山中式土壌硬度計を採用しています。

(山中式土壌硬度計)

 この写真の器具は山中式硬度計と言います。

土壌硬度(土の硬さ)を調べる器具です。

  土壌調査において土壌硬度を調べることは重要です。

土が硬すぎると根が張っていけないからです。その他水が通っていけないとか、土の中の空気の量が少ないということですので、植木にとっては土が硬いとうまく育っていきません。

山中式硬度計は写真の様に現場で使います。土壌硬度を知りたい箇所に器具を差し込みます。数値によって硬さの評価が分かります。使い勝手が良いので私はこれを採用しています。

非常にかたい層は根が全くありません。柔らかい箇所には根は寄ってきている様子が分かります。

でも、非常に硬いと評価される硬い層でもねがあることがあります。根もいきていかなければなりません。根性で根を張っている様子が分かります。



土色調査
 土壌調査、植栽基盤調査をするのに大切なものに土色調査があります。土色調査というのは漢字から分かるように土の色を調べることです。

 土の色の表し方というのは難しいです。「赤っぽい黄色」とか「黒と灰色の間だけどどちらかと言うと黒より」とか言われてもイメージは伝わりますが、正確には伝わりません。

そこで使うのが標準土色帖です。

(標準土色帖)

 

標準土色帖にはいろいろな土の色がのっていて、色の明るさ(明度)、色の鮮やかさ(彩度)の微妙な違いで並べられています。

それぞれの色に記号が付けられていて、それを記録していきます。その記録をみた人も標準土色帖を見れば、かなり正確に色が伝わります。

  土色を調べて何がわかるのでしょう?

例えば、腐植の量や鉄の酸化・還元の状態です。

 腐植の量は植栽土壌、植栽基盤には大事な事柄です。腐植は土がどれだけ肥沃かの大きな手掛かりとなります。土壌改良や植栽基盤の改良を考えるときにも排水性と同時に考えなければならない事柄です。

土の色は、腐植の量が多いと一般に黒褐色に色が近づいていきます。

  土の赤色・黄色あるいは青色は主に土の中の鉄分は関係しています。

通気性の良い場所は鉄分が酸化して赤色に傾きます。通気性の悪い場所は酸素が欠乏し青灰色・黄緑灰色に傾きます。

  土の色から土の姿を知るいろいろな手掛かりをつかめます

土壌pH試験

植栽地の土壌調査や植栽基盤調査で行う検査の1つに土壌pH試験があります。

土壌pH試験は土壌がどれほど酸性に傾いているのか?どれほどアルカリ性に傾いているのか?を調べる試験です。
(土壌pH試験)

 

 私は、土壌pH試験を現場でするようにしています。調べたい層の土を採ってきてpH試験器で調べます。念のためにサンプルも残しておきます。土壌pHが酸性に傾くとカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラル分が土壌から離れ流れていきますので、土壌がやせたものとなります。アルカリが高くなるとミネラル分が多くなり過ぎて濃度障害が起こります。

土壌pHは見た目ではわからないものですが、植物が育つのに考えなければならない事柄であることが分かります。

 適当な土壌pHは植物によって異なりますが、日本の土壌は基本的に酸性土壌であることから、日本の樹木の場合は緩い酸性が合っているものが多いです。植物を順調に成長させるためには土壌あるいは植栽基盤を緩い酸性に保つようにするとうまくいくようです。




植栽基盤の整備                                            
  植栽するエリアの土壌を整備し、安心して植栽できるようにします。
  施設の植栽前などに必要


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